ニコとミヒャエル、どっちが偉い?

 2010年F1開幕戦、バーレーンGPが終わった。終わってみれば、走らぬルノーで2年間を過ごしたフェルナンド・アロンソがフェラーリ移籍の初戦を優勝で飾っていた。あるいはベッテル=レッドブルの失速による「たなぼた」ではないかと云う方もおられるかもしれないがさに非ず。速いだけではなく信頼性の高いマシンを作れるチームに移籍したアロンソの「勝ち」なのである。

 昨年7月のレース中の事故による怪我から8ヶ月ぶりにレースに復帰したフェリッペ・マッサの2位も見事。長い治療とリハビリに耐え、モチベーションを高く持ち続けた結果の2位である。若いハミルトンの登場により翻弄された2008年の彼の走りを酷評した郷秋<Gauche>であったが、バーレーンでのレースを見てその評価は一気に高まったぞ。

 開幕前から4強と云われたフェラーリ、マクラーレン、レッドブル、メルセデスの4チーム8台(人)がしっかり上位8番手までを占める結果となった。チーム数が増えることから10位までにポイントが与えられることになった2010年F1だが、最後の二枠に食い込んだのがフォースインディアのリウッツィとウィルアムズのバリチェロ。最後の2ポイント、1ポイントを巡る戦いは今後も熾烈なものになりそうだ。

 さて、2010年初戦の郷秋<Gauche>的ポイントは、なんと云ってもメルセデスGPの二人のドライバー、ニコ・ロズベルクとミヒャエル・シューマッハのチームメイト対決である。4年ぶりにF1復帰するビッグネーム、ミヒャエル・シューマッハの影に隠れしてまったニコとしては結果でアピールするしかなかったわけだが、予選から決勝まで、完璧にミヒャエルを押さえ込むことに成功した。偉いぞニコ!

 一方ミヒャエルはと云えば、予選から終止ニコに先行され決勝もニコの5位に続く6位だったわけだが、考えてもみればニコはデビュー以来既に5シーズン目となる、もはや中堅。方やミヒャエルは4年ぶりのレース。もしニコが2位でミヒャエルが6位ならば「元」皇帝の不甲斐無さを声高に叫べばよいが、1時間39分20秒のレースを走り終わって僅か4秒差の4-5位となると「偉いぞニコ!」とばかりも云ってはおられぬだろうな。次戦ではニコ-ミヒャエルの順が逆転するだろうと、郷秋<Gauche>は予言しておく。


 今日の一枚は、例によって記事本文とは何の関係もないCP+2010のニコンブースで撮った一枚。ニコンのブースにはこんなものを験し撮りするためのコーナーまで用意されていた。「ヘ~~ッ!」である。ちなみに35mm換算で52mm、ISO1250、F5.6、1/100。
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